イギリスのEU離脱の一報は世界中に大きな混乱をもたらしました。そんな中「離脱」に投票したイギリス国民がこの結果を受け後悔しているようです。
あまり注目されていなかった国民投票・・・
今回の国民投票では事前の世論調査でも「残留派」と「離脱派」がほぼほぼ横一線といった感じでどちらかが大きく引き離している状態でもありませんでした。
しかしながら、『どうせ残留派が勝つから大丈夫だろう』という考えがイギリス国民を始め世界中の方が思っていたかと思います。
実際、イギリスのEU脱退に関する国民投票が行われるというのも投票日の一週間ほど前になってやっと、各ニュース番組で放送されはじめたくらいですもんね。
私もネットニュースで見かけたのがきっかけで、結構大きな出来事なのになんでニュースでは大々的に報じないんだろう?と思っていました。
そんな空気が今回の結果をもたらしてしまったのかなぁと私は思いました。
この空気が残留派の拡大に・・・?
「どうせ残留するから大丈夫だろう」という世間の空気が結果的に離脱派の逆転をもたらしてしまったのでは無いかと思います。
テレビで取材を受けているイギリス人の中には
- 「自分の一票なんか小さなものだから離脱に投票してみた」
- 「どうせ残留すると思ったから離脱に入れた」
このように答える人が多かったのに自分は驚きました。
また、以下の大手ブックメーカーのオッズを見ればこれは明らかなんですよ!
6月21日付のブックメーカーのオッズは
残留 1.22倍
離脱 4.0倍
不特定多数から抽出された世論調査より、一般大衆が多く参加しているブックメーカーのオッズの方が世相を反映していると捉えることもできますね。
テレビで見ましたが日本円で約1500万円残留に投票した女性もいたくらいですので圧倒的に残留の雰囲気が出ていたのですね。
後悔しているイギリス国民
まさかの展開で離脱派が勝利してしまった国民投票ですが、離脱に投票した人の中からこんな意見が多く出されているんです!
それが・・・
- 「まさか本当に離脱するとは思っていなかった、もう一度投票があるならば残留に投票する」
- 「離脱することになったけど今後どんな影響があるの!?」
- 「離脱に投票したことを後悔している」
といった驚きの声が上がっていました・・・
なぜ投票する前に調べなかったんだよ!と思いましたがもう終わったことなので仕方がないですね・・・
また、国民投票のやり直しを求める署名は350万人に達したとのことです。すごい勢いで増加していますが実際にやり直しが行われる可能性は極めて低いと言われています。
まとめ
今回は一国の国民投票の結果で世界経済が大混乱する結果となりましたね
翌日の日経平均株価は1286円安という日本歴代8位の下げ幅でした。
ちなみにリーマンショック時は1089円安だったので下げ幅で見るとリーマンショック以上ですね。
ちなみに日経平均の下げ幅1位はブラックマンデーの3836円安です。(1987年10月19日にアメリカニューヨーク株式市場で起こった過去最大の株価大暴落により日本も大きな影響を受けました。)
よって民主主義が確立され、国民の意見を取り入れることは大いに大切ですが、私は国の今後の選択を国民投票で一般国民に委ねてしまうのもどうかと思いました。
今回のイギリスEU離脱の国民投票により世界経済がまた不安定な状況になっていしまわないか今後が不安ですね。この結果を受けキャメロン首相も辞意を表明しました。
今後のイギリスの動きには目が離せませんね・・・(>_<)