冬の間、長い期間にわたって流行するインフルエンザ。家族の中でも必ず一度は話題になりますね。
色々な疑問がインフルエンザについてはありますが、今回は潜伏期間にうつる可能性ってあるのかどうかということについて見ていきたいと思います。
熱や頭痛、倦怠感など明らかな症状が出る前の潜伏期間はどのくらいなのか、また、咳やだるさなどの自覚症状は何かあるのか気になります。
他にもインフルエンザにかかってしまった時には出席停止・出勤停止になりますが、学校や会社それぞれで休む期間はどのくらいなのか、その辺りもチェックして見たいと思います。
目次
インフルエンザの潜伏期間と症状
インフルエンザウイルスの潜伏期間ってどれくらいか知ってますか?
実は、インフルエンザの場合はかなり潜伏期間が短くて、その期間はなんと平均1〜3日程度と言われています。
一気にインフルエンザの辛い症状が来ると言ったところが特徴ですね。
普通の風邪などであれば潜伏期間は結構長くて、その間にだるさ、寒気、喉の痛みなどが継続して、数日から一週間程度続きながら症状が重くなっていくのが一般的ですよね。
でもインフルエンザの場合は『少しだるいな〜』といった程度の症状でも、早ければ数時間のうちに、遅くとも1〜3日の間に一気に辛い症状が現れます。
代表的な症状は?
インフルエンザの代表的な症状は以下の通りです。
- 高熱
- ひどいだるさ
- 吐き気
- 関節の痛み
- 筋肉痛
この辺りが代表格かと思います。
個人的にはインフルエンザにかかった時に一番ツラいのが関節痛ですね。もう、ありとあらゆる節節が痛くて寝ているだけでもすごく疲れます。
動いていないのにすごいだるさも現れるので寝ているのにツラいのがインフルエンザの症状でしょう。
潜伏期間にうつる可能性は?
そしてインフルエンザについての疑問で気になるのがこれ。『潜伏期間』についてですね。
まずインフルエンザの潜伏期間については、一般的には1〜3日といわれていますが、早い人は半日程度で発症するケースもあります。
潜伏期間というのは
- ウイルスに感染しているんだけど、症状が現れない期間
この期間は発熱とか吐き気とかがないってことですね。
潜伏期間についてどう捉えるかは人それぞれですが、結構短いとも言えますね。そして同時にその期間に誰かに移しちゃうことがあるのかってところも気になります。
ゼロとは言えない!
はっきり言いますと、潜伏期間内であってもインフルエンザに感染する可能性はあります!
なんだか『あります!』って自信満々で言うとSTAP細胞のあの人を思い出しちゃいますね(笑)
もちろん体調には大きな変わりがないので全然大丈夫な気もしますが、体内ではウイルスが驚異的なスピードで増殖中なのです。
ちなみに、ウイルスの増殖速度ってご存知ですか?
インフルエンザウイルスはたった1個のウイルスが24時間で100万個以上に増殖すると一般的にいわれています。これってすごい数ですよね。なんかこんな数のウイルスに体を攻撃されるって考えると勝てる気がしません(^_^;)
ウイルスはどんどん増殖を続けて、ウイルスが体内で最初に増殖を開始した時から計算すると、48時間から72時間の間がウイルスの数が一番多くなるといわれています。
これと照らし合わせると、インフルエンザにかかった時に一番辛いと感じるのは最初の1〜2日ですよね。潜伏期間の1〜3日の間をとった2日と考えてもぴったり当てはまります。
でもご安心を。インフルエンザウイルスはこの期間(48時間から72時間の間)に驚異的な増加をしますが、その後は右肩下がりで減少します。
こうなると症状も少しは軽くなって楽になりますよね。
というわけで、少しウイルスの話に移りましたが、潜伏期間に感染することは十分にあるということを覚えておきましょう。
潜伏期間に移さない・移されないために
上記で潜伏期間にも感染する可能性があるということを紹介しましたが、これは裏をとると誰から移されるかわからないということ。
もちろん潜伏期間中に咳やだるさを訴えるような人もいますが、その反面、全然元気な方もいっぱいいます。これは自覚症状がないだけで実際体内にはウイルスがたーくさんいます。
ってことは、家族や会社の人、学校では友達など周囲に感染させてしまったり、逆にもらってしまうことも。
じゃあどうやってそれを防ぐのか。感染を防ぐ薬なんかがあればいいのですが…
マスクはウイルス侵入を防がないが…
日本人は冬になると多くの人がマスクをします。外人にとっては結構奇妙な光景に見えるっていわれているんですけど、日本人にとっては必需品のひとつです。
でもこのマスク、多くの人が風邪予防やインフルエンザ予防のためにかけていると思いますが、外部からウイルスの侵入を防ぐ効果はほとんどないって知っていましたか?
実はインフルエンザウイルスはマスク程度の繊維の隙間など簡単に通り抜けられちゃうんですね。大きさをマイクロとかミクロンで表示しても実感がわかないので、一言で言うと、めちゃめちゃ小さいです。
いやでも大きさが気になるっ!って方にはお伝えしますが、インフルエンザウイルスの大きさは0.1ミクロン。
ちなみに1ミクロンは1ミリの1/1000なのでそのさらに1/10ってことですね。
ちなみに一般的に売られているマスクの捕捉粒子の大きさは5ミクロン以上なのでウイルスなどは簡単に通り抜けられます。
じゃあ、マスクなんかいらなくない?と思うんですが…
マスクの効果は結構ある
マスクは外部からのウイルスは簡単に通り抜けてしまうことはその大きさの比較でわかりました。でもマスクをすることによるメリットって結構あるんです。
その1つは乾燥を防ぐという点。マスクをすればマスク内の空間がかなりの高湿度になります。インフルエンザウイルスは湿気に弱いのでその点では効果的と言えましょう。
他にも他人からの咳の飛沫やつばなどが直接自分の粘膜(鼻や口)につくのを防ぐことができたりするので結果的に感染のリスクを防ぐことができるのです。
学校や会社を休む期間をチェック
そしてインフルエンザに感染してしまった時、周囲への感染を防ぐために学校や会社を休まなければいけません。
もちろん家族とは一緒の家で暮らしている場合が多いのでそこはある程度しょうがないですが、外部との感染を防ぐことはできます。
無理をして学校や会社に行けば、たくさんの人に感染させてしまうことになって被害を拡大させてしまいます。そういう時は周りの人のことを思っての行動も大事になってきますね。
『じゃあ何日休めばいいの?』という疑問が生まれてくるのですが、正確な日数ってあるのでしょうか?
学校は法律で決まってる
最初に学校の場合、『学校保健安全法』という法律によって規則がきっちりと決まっています。これを学生はきちんと守らなければいけないんですね。
ちなみにその内容は
- インフルエンザが発症した後5日を経過し、且つ、解熱した後2日を経過するまで出席停止とする
というないようになっています。一般的に潜伏期間の1〜3日を考慮して約一週間になっていますね。いつまでたっても熱が下がらないっていう場合はもう少し長く休む必要も出てきそうです。
ちなみに学生つながりで幼稚園や保育園児はどうなるのか気になったので調べてみたら、こちらは解熱した後、3日が経過するまでとなっています。
どちらにせよ、発症後5日から7日程度は平均で休むことになりそうですね。
会社の場合は?
次に会社員の場合を調べてみたのですがこちらは特に期間が指定されているような法律はないようです。
もちろん会社によっては規定があるのかもしれませんが、学校のように法律としての規定はありません。
じゃあ具合が良くなったらすぐに仕事復帰してもいいのかと言えばそれはNO。
もちろん会社で大事な仕事が残っているとか、やりかけの仕事を期日までに終わらせなくては。と焦る気持ちもわかりますが、それで他の人に移してしまっては元も子もないですよね?
会社全体で見たときの利益だって周りをインフルエンザに巻き込んでしまえば減少しちゃいます。
というわけで、大人だって学校の規定と同じように一週間程度休むことが望ましいです。上司に何か言われても『他の社員に移してもいいと考えているんですか?』と胸を張って言っちゃいましょう!
今回のまとめ
- インフルエンザの潜伏期間は比較的短く、平均1〜3日程度である。
- 潜伏期間にうつる可能性は十分にある。
- インフルエンザウイルスはたった1個のウイルスが24時間で100万個以上に増殖する。
- マスクはウイルスは通してしまうが、ウイルスが嫌う高湿度を実現し、正しく使えば咳やくしゃみによる飛沫感染を比較的防ぐ効果がある。
- 学校の場合『学校保健安全法』という法律で休む期間が決まっている。発症した後5日を経過し、且つ、解熱した後2日を経過するまで出席停止とある。
- 会社の場合は特に規定はないが、期間は上記と同様に考えたほうがいい。
インフルエンザウイルスは感染すると驚異的な数まで増殖し、私たちを苦しめます。
今回の記事では潜伏期間の感染の可能性と学校や会社で休むべき期間について調べましたが参考になりましたでしょうか?
正しい知識を持った上で行動し、被害を最小限に収めたいですね。