夏の高校野球長野県予選で岩村田の躍進が止まらない。注目を集めているのは『MAX106キロ』ながらも続々と勝ちを積み重ねてく投手についてだ。
岩村田はノーシードながらも、準々決勝で優勝候補の一角であった松本深志に勝ち、大いに夏の高校野球を盛り上げている。
今回は『MAX100キロ台』とも言われている岩村田のエースピッチャーに注目しながら、初の甲子園出場の可能性、強豪校とのトーナメントの組み合わせも見ていきたい。
岩村田旋風は夏の高校野球長野県大会においてどこまで続くのか!?
MAX100キロ台でも勝てちゃう!?
まず各種ニュースでも取り上げられている通り、岩村田のピッチャーに注目が行くのは必須のこと。それもそのはず、ストレートがMAX100キロ台であるといわれているからなんですよね。
最初にこのニュースを読んだ時は変化球の球速が100キロ台だと思ったら、ストレートもMAX110キロ弱とのこと。
変化球においては90キロ台のスライダーと80キロ台のカーブ、チェンジアップがある。通常の投手に比べてストレートと変化球のスピードの差が小さいことから、それらの見分けがつかないということも相手が打ちあぐねる要因というふうに捉えることも出来る。
加えて球が遅いというのは、いつでも打てるというバッター心理に陥りやすく、早打ちになりやすい。すると守備の時間が短くなり、攻撃にもリズムが生まれやすくなるという利点も。
これらの点から、球が遅いというのも武器になることも覚えておいてほしい。
ベスト4まで勝ち進めた理由は何!?
そしてここまで勝ち進んでいる理由は、ノーシードの高校という点も大きいかと。
強豪校と違い、相手に渡るデータ量も少なく、100キロ台との投手との対戦経験があるチームは圧倒的に少ない。かつ、負けたら終わりという高校野球のひと試合の中で攻略して行くのは難しいということも岩村田が勝ち進めた理由の一つなのかもしれない。
このスピードで投手ということはかなり異例とも言えるが、これが逆に武器となったのかもしれない。
ベスト4からの対戦表と可能性
ベスト4までダークホースとして上がってきた岩村田。24年ぶりのベスト4で甲子園まで手が届く位置まで上がってきたが、対戦表を見てみると次も強豪との対戦に。
このうちベスト4まで勝ち進んだチームは左から、松商学園・岩村田・佐久長聖・東海大諏訪の4チーム。
次に岩村田が当たるのは強豪の松商学園。ここで心配になるのがピッチャーの疲れだ。
準々決勝では快投を見せたが、9回を投げ切っている。そして、準決勝は7月22日の土曜日、そして決勝は翌日23日という過密スケジュール。負けたら終わりの高校野球では連投も十分考えられる。まして決勝まで進むことがあればなおさらだ。
今回のポイント
MAX100キロ台として注目を浴びている岩村田高校のエース。打者を巧みに打ち取る投球術を駆使して実力でここまで勝ち上がってきたことは間違いない。
優勝候補とも言われていた松本深志を倒したことに対するフロックの声も聞こえるが、準決勝ではその価値が実力によるものだったということをぜひ示してほしい。
ただ、今までの過密スケジュールを加味すると優勝までは今まで以上に厳しい道のりが待っていることも忘れてはいけないです。
しかし、ベスト4に残った唯一の公立校として、優勝旗を勝ち取ってほしいですね!