2017年5月、政府が突然発表した謎の連休、そう『キッズウィーク』
ゴールデンウィーク、シルバーウィークに次ぐ第3の大型連休創設を図り、早くも2018年4月からの実施を目指す一方、この連休には謎がいっぱい。
今回はキッジウィークで学校の教員の方は休めるのか、そしてキッズウィークという名前だけど、キッズすなわち子供がいない人でもこの連休は適応されるのかといった疑問に答えていきたいと思います。
政府は有給休暇を積極的に取れるような体制にするといっていますが、実際それが本当に可能なのでしょうか?
そしてこれも気になる点。キッズの範囲はどこまでなのか、幼稚園や保育園児まで入るのかといったところまで調べてみたいと思います。
目次
キッズウィークってなに?
キッズウィークの詳しいところへ入って行く前に、まずは大枠を把握しちゃいましょう。私もニュースで一番最初に紹介された際に気になって調べてみました。
ちなみに下記の記事ではキッズたちが待ち望んでいる長い長い夏休みが減らされちゃうといった心配内容に関してスポットを当て調べてみました。
関連記事:キッズウィークとは夏休みを減らす?!日程やいつからが気になるが、大人は休めない!?
子供の長期休暇を削って振り替え
キッズウィークとは簡単に言えば、最大9連休の大型連休を作るという構想。いわばゴールデンウィーク第二弾的なノリのものと言えばいいでしょうか?(笑)
じゃあどうやって9日間もの連休を政府が作り出すかというところですが、これは、子供の長期休暇のうち、平日分の5日間を削り、その削った分の5日間の休みを別の月の平日5日間に振り替えるといったもの。
つまり、こうすることによって、土日・平日5日間・土日という9連休を実現することができるというもの。
子供からみたら、ゴールデンウィークのような大型連休がもう一個できるということになるので結構嬉しいかも!?
でもここで困るのは親ですよね(^_^;)
だって子供の長期休暇を削って作る連休だから、赤い日の祝日ができるってわけじゃないですからね!
政府の説明では子供の大型連休を作ることで、親がそのタイミングで有給休暇を積極的に取得してもらうことを狙ったり、旅行需要の標準化、そして全国的に連休を分散させる狙いがあるのだとか。
でも、そううまく行くのかなあ…
教員はどうなる?
ここで気になるのが親の休み。つまりキッズウィークなるものは祝日ではないけど、親も休めるのかといったところ。
まずは子供たちの先生、教員の方々は休みが取れるのかといったところをみていきたいと思います。
夏休みを削られると痛い
調べてみたところ、キッズウィークの構想としては夏休みの最後の一週間を削り、その削った分を11月、もしくは6月などの時期に振り分けるというのが現在提案されている最もベイシックな案みたい。
でも、キッズウィークの期間って全国で共通化するのではなくて、地域ごとに違う期間になるってのが現在模索されているようです。まぁ根本的な狙いの一つが連休を分散させて混雑緩和を図ることですから。
夏休みが少なくて春休みや冬休みのが多い学校(冬場が寒い地域)は長い方の長期休暇を削ることになりそうです。
でも、都会の学校は夏休みが長いですよね〜。7月中盤から8月いっぱいまであるので子供の頃は私もそんな子供たちが羨ましかったです。
そしてその長い夏休みこそ、教員の方がまとめて休暇を取れる少ないチャンスだったんです。
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休むことは難しい
でも、キッズウィークの削り取られる期間が夏休みだったら、教員は振り替えた先のキッズウィークで休むことは難しいでしょう。
ただでさえ部活動やその大会、会議、研修、出張、テスト作成などなど教員の方ってとっても忙しいんですよね。その中で唯一夏休みが休暇を取れる数少ないチャンスだったのにそこを削られるとなるとかなりかわいそうです。
キッズウィークが決まっても教員の方々がそこで休暇を取ることはかなり難しいのではないかと思います。
子供だって大変
ここで、ちょっと振り返ってみると、キッズウィークという名前なのでこれは子供のための大型連休でもあるわけです。でも、夏休みが削られてそれが6月あるいは11月に振り替えられたとすると、夏休みの最後の一週間は学校があるってことになります。
つまり、8月後半の猛暑が残る中、学校が始まるってことですよね?
今はクーラーがある学校も出てきましたが、全国的にみるとまだ冷房設備がない学校が多いのが現状です。
そこで授業をするっていうのはちょっとかわいそうな気もします。本来夏休みって暑くて勉強にならないから学校を休みにしますって理由であるわけですから。
ちなみに政府の発表によると、キッズウィークは『家庭や地域の教育力を上げること』を目標に実施に近づけているということですが、猛暑の中、勉強スタートするというのでは全くつじつまが合いません。
学校がスタートする=中高は部活動もスタートなので熱中症も心配ですね。
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子供がいない独身は?
次に気になるのは子供がいない独身の方はどうなるのかといった疑問です。
キッズウィークは子供が休みになることを受けて、親に有給休暇を積極的にとってもらう機会にすることを目標にもしているわけですから、子供がいなければ一体どうなるのでしょう。
結論から行きますと、子供がいない独身の方にキッズウィークは関係ないということになります。
というよりむしろ、有給を使って休んだ人の仕事が舞い込んでくる、つまりしわ寄せがくる可能性のが高いでしょう…
企業は政府からの圧力もあり、家族のためにキッズウィークで有給休暇を取りたいという人を積極的に休ませます。そうなると、独身の方には出勤してもらって仕事を頑張ってもらわないといけなくなりますね(>_<)
そういうことで、独身や子供がいない人にとってはキッズウィークはむしろ仕事三昧のウィークになるのかもしれません。
有給休暇って取れる?
そして次に気になるのが、有給休暇がそうやすやすと取れるのかどうかといった点。
政府は企業へキッズウィークに有給取得できるように強く要請しているとのことですが、それは大企業のことであって、中小企業やサービス業などは無理ですよね。
ネット上などでは大企業の正社員ならまだ可能かもしれないけど、非正規雇用やサービス業がそうやすやすと休めるわけがない。という意見も。
プレミアムフライデーに次いで考案された『キッズウィーク』も結局は東京の都心にある大企業に対して呼びかけている程度のものにしか思えないのは私だけでしょうか?
実際地方にはプレミアムフラーデーなんて“まったく”といっていいほど浸透していませんし、退社時間が早まるなんてこともないです(笑)
実際、マイナビが行ったアンケート結果を見てみると、キッズウィークで有給が取れると思う?という質問に対して以下の通り。
ここから見ても『取れないと思う』の方が上回っていますし、わからないという人も多いです。有給取得はそう簡単にはいかないのかもしれないですね。
今回のキッズウィーク、子供だけ休めてで親は休めないといった失敗モデルになってしまいそうな気がしてなりません。
子供だけ休みも困る
しかも、キッズウィークは小学生〜高校生までが適用されますが、さすがに小学生一人を家に置いておくっていうのは親としても心配でならないのではないでしょうか?
もちろん、おじいちゃんやおばあちゃんなどがいればそれはそれでいいですが、一人っ子の家庭で共働きともなれば小学生はどうやって昼間を過ごせばいいのでしょうか?
大企業に勤めていないような親のことも考えてキッズウィークをもっと熟考してもらいたいものですね。
保育園や幼稚園児はどうなる?
まだ小さいお子さんをお持ちの親御さんは保育園、もしくは幼稚園児まで適用されるのかが心配なところでもありますよね。
調べてみたとこと、キッズウィークの適用対象は小学生・中学生・高校生なので保育園、幼稚園のお子さんをお持ちの過程にはあまり関係はなさそうです。
例年どうりの生活といった感じでいつも通りのスタイルで良さそうかな。
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キッズウィークに対するネット上の意見
プレミアムフライデーにしろ今検討されてるキッズウィークももう政治家とかお役所の方々がただただ休みたいだけにしか聞こえない
有給消化率とか言ってるけどそんなん口実じゃないのかい?
サービス業の仕事増やすな( ˙-˙ )!!— トミタ (@mynavi) 2017年5月23日
プレミアムフライデーの次はキッズウィーク。カタカナ語でお休みを作るより、会議の時間を短くする、余計な事務処理を減らす―といった努力で帰社時間を早くした方が、長い目で見ると子どもの幸せになるのではないだろうか…
— anthromap (@mahoisono) 2017年5月22日
新しい祝日が作られるたびにサービス業の人たちは休めなくなる。基本的に土日祝祭日は休めないんだから!それなのに今度はウィーク化して単日の話ではないじゃないか。今からシフト編成が恐ろしい。労基法が何と言おうと人が足りなくてシフト回んなきゃ誰か出なきゃいけないでしょが!#キッズウィーク
— akatoao (@akatoao_Y) 2017年5月19日
プレミアム・フライデーもキッズウィークも週休3日も、すべて大企業の正規雇用者だけを対象にしたハナシ。大半の労働者には、労働条件が悪くなるだけのこと。#nhk_fukayomi
— Blue (@miwa58) 2017年6月17日
キッズウィークとやらが導入されたら、親は大変だなあ…特に共働き世帯…休みやすい会社とかならいいけど、理解のあるとこばっかりじゃないもんなあ。
— 彬乃 (@awo_aki) 2017年6月16日
このようにキッズウィークはその導入に関してかなり批判的な意見が多かったです。というか賛成意見はほとんど皆無といった状態でした。
中にはプレミアムフライデーの失敗に懲りてないだとか二の舞になるだとかいう意見もありましたね。
政府はワークライフバランスの推進、働き方改革や休み方改革の名で色々な政策を打ち出していますが、そんなことよりも企業に義務を課すなどして、働きすぎの日本人をもっと欧米諸国、特にドイツ・フランスのように充実した仕事を送れるようなシステムづくりが大切なのかもしれませんね。
キッズウィークと気になる疑問のまとめ
- キッズウィークで祝日ができる訳ではない。
- 学校の長期休暇(夏休みなど)を5日間短縮し、その短縮した分を他の月の平日に充て、最大9連休を創出しようとしたもの。
- 教員はキッズウィークで休暇を取ることはかなり困難。
- 子供も大変。猛暑8月最終週に授業が始まる可能性もある。
- 子供がいない独身は関係なし、むしろしわ寄せをくらい仕事が増えるかも。
- 簡単にキッズウィークで有給休暇が取れるのは実際のところ大企業だけだろう。
- 適用範囲は小学生・中学生・高校生のみ。保育園と幼稚園は適用されない。
- ネット上ではキッズウィーク創出に対する批判的意見が相次いだ。
このままいくと2018年の4月から適用が開始される予定のキッズウィーク。
現在の構想では公立校には義務を、私立には強い水晶を促すということで子供たちの休みができるのはほぼ確実なもの。
果たしてキッズウィークは無事成功するのでしょうか?一年やって見て批判が相次ぎ中止なんていうことも実際ありえそうですね(^_^;)
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