アメリカ次期大統領トランプの話題は毎日のようにテレビで放送されていますが、それと同じくらいの頻度でテレビでは韓国のデモの様子が報道されていますね。
最初は数千〜数万人からスタートした朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求めるデモでしたが日に日にその参加者は増え続け今はとんでもない数の方が参加しています。
そこで今回は以下のような内容で記事を書いてみたいと思います。
- 今回の問題をおさらい
- 韓国でデモが拡大している原因とその現状は?
- いつ朴槿恵政権は退陣するのか?
最新情報は最下部記事まとめ部分に随時追加予定
目次
今回の問題をおさらい
連日ニュースで報道されている韓国での『朴槿恵大統領は退陣せよ』というデモの様子ですがまさかここまで拡大してくるとは思いませんでした。
まずはこの問題についておさらいしてみましょう!
全ては崔順実への情報漏洩発覚から始まった
今回の問題は、朴槿恵大統領の親友である民間人の崔順実(チェ・スンシル)氏へ国家機密を漏洩したということが発端として報道されました。
当初は演説文章などを事前に崔順実氏に渡し、チェックをしてもらっていたとのことでしたが、事はどんどん大きく発展していきました。
現在は崔順実氏が国政に介入していることが判明し、さらに同氏の娘は裏口入学疑惑。さらにさらに2つの財団を完全に私物化し、その資金が自分に流れてくるように仕向けた。
といった風に機密文書を漏洩していたことが判明したことを発端に数々の疑惑が芋づる式に判明してきたということが大まかな流れです。
大統領の関与も
しかもこの財団は大統領府の後押しで設立された「ミル財団」「Kスポーツ財団」であり、大統領府の安鍾範・前政策調整首席秘書官と共に企業に圧力をかけて資金を拠出させようとした疑いも出ています。
安氏も身柄を拘束され、このことに関して問われると、『朴大統領の指示を受けて財団を設立し、企業から寄付金を集めた』と供述していることからこの件には朴槿恵大統領もこの件に関して関わっていることが読み取れますね。
このことを聞いた時に崔順実氏は、大統領府までをも手中に収めて自分の思い通りにしているのでとんでもないやつだなと思いました。国民の怒りは計り知れないものでしょうね。
これらの数多くの悪事が判明したため逮捕状を発行し、韓国検察は崔順実容疑者を職権乱用の共犯と詐欺未遂の容疑で逮捕しました。
これに関して
- なぜ情報を提供した側の朴槿恵は逮捕されないんだ!
- 娘は裏口入学させて、資金流用で自身の生活は贅沢三昧なんて許せない!
などと、韓国国内で国民の怒りの声はどんどん広がっています。
韓国でデモが拡大している原因とその現状は?
今回デモの規模が拡大してきた背景として、学生などをはじめとする若い年代層の存在が大きいと思います。
若者たちがアクションに!
昨日テレビでこの問題が取り上げられて放送していたのですが、そこでインタビューを受けていたのはなんと中学2年生の男の子でしたΣ(・□・;)
『1人では行くなと家族には止められたけど、僕はこの国の国民として大統領退陣を訴える必要があると思ったから今回初めてデモに参加したんだ』と話しており、その怒りは有権者だけでなく若い年代層にも及んでいることがわかりました。
他にも、ある大学生は、『朴大統領が公的文書に関して助言を受けていたとする疑惑の人物“崔順実”個人の問題ではない』とその部分を強調し、『今の朴槿恵政権への蓄積された国民の怒りが爆発した』とも語りました。
様々な捉え方がある上でやはり共通している部分は、ソウル市内での集会には、高校生や大学生などをはじめとする若い人の姿が目立ったということですね。
説明をしない大統領
そして朴槿恵大統領は国民に対し、今回の件では申し訳ありませんでしたと謝るだけで、きちんとした説明責任を果たしていないというのもデモが拡大している原因なのかもしれません。
いや、これだけの騒ぎを起こしておいてきちんと説明もしない大統領が国のトップにいるなんて完全に国家機能が停止していますよね?
こんな時に北から攻められたらそれこそ笑えない事態になりそうです。
12日には最大規模のデモが首都ソウルで行われ、朴槿恵大統領の退陣を求める集会の参加者は100万人(主催者発表)に達し、韓国メディアによると2000年以降、最大規模となりました。
韓国の人口が約5000万人なので単純計算で韓国国民の五十人に一人はデモに参加しているというすごい数字ですよね!
まだまだデモの規模は拡大して行くのかもしれません…
いつ朴槿恵大統領は退陣するのか?
現時点で全体の政権支持率は5%と全く支持されていない状況ですが、30歳未満でみてみるとまさかの支持率0% 30〜40代でも3%と若い年代層に関しては全く支持していないというのがわかります。
支持率0パーセントになった時点で辞職すべきだろと思うのが普通ですが、大統領には日本の国会議員と同様に在職中に関しては『不逮捕特権』を持っているので逮捕はされないみたいなんです!
かといって自分から退陣しますと言ってしまうと、かなりの重刑が予想されますので現在退陣しないで現状を保っているわけなんですね。
弾劾裁判にかけて退陣させることも可能ですがこれは非常にハードルが高いので有効な手段とは言えそうにないのが現状です。
しかし、これだけ国民の怒りがこみあがってきているのでなんらかの形で大統領の職を辞すことは目に見えて明らかでしょう。
もうここまできたら時間の問題ですね(^_^;)
まとめ
サムスンの発火スマホを発端とした不祥事続きによる韓国経済の終了を感じる事件が続き、ついには国のトップまで不祥事を起こしたということで国民たちは未来に希望を持てなくなっているのかもしれません。
そして、その怒りがデモという形で一気に放出されてしまったのかもしれませんね。
今回の記事をまとめると以下のようになります
- 全ては崔順実への情報漏洩発覚から始まった
- 芋づる式に朴槿恵大統領と崔順実の悪行が判明
- 朴大統領は説明責任を果たしていない
- デモでは若い年代層が多く参加
- 30歳未満の政権支持率は前代未聞の0%
- 朴大統領の退陣は時間の問題か
現在、崔順実氏は、「財閥への資金流用による職権乱用」「機密情報の受け取り」「詐欺未遂」等の疑いにより逮捕されていますが、民間人の彼女が政治に深く関与していたのは明らかなことです。
一部の報道では「韓国の国内政治が、黒幕によって傀儡(かいらい)政治と化していた」とも言われていますがまさにその通りだと思います。
それを揶揄する画像なんかも上がっていました。
今回の不祥事により韓国政権の信用はガタ落ちしました。経済でも韓国を支えるサムスンの信用悪化により経済崩壊の危機とも言われているので今後信頼のある政権を樹立し、今後このようなことがないように努めてほしいものですね。
サムスンの発火スマホに関しての記事もありますのでよければご覧ください。
最新情報:11月16日 〜今後の選択肢は〜
最新情報:12月9日 〜弾劾案可決〜
朴槿恵大統領は12月9日に弾劾が可決されたことを受け大統領の職務は停止、首相に全権限が移譲されることになりました。
なお、今回の弾劾訴追決議の提出を受けて180日以内に憲法裁判所によって是非が決定。9名中6人以上の賛成があれば罷免が宣言され、朴槿恵大統領は完全に失職します。