前回はシリンダーの取り外しとガスケット剥がしまで書きましたので今回は後編、いよいよボアアップシリンダーの組み付けに入ります。
いざ組み付け(後半編)
準備も完了したのでいよいよ新しいシリンダーの組み付けです!
まずはピストンの組み付けから入ります。
この際、取り外しの作業時と同じくピンがエンジン内部に落ちるのを防ぐため下にウエスを入れておきます。
入れる時も細いマイナスドライバーなどでうまいこと入れればかんたんに入ります。なかなか入らなくてもムキにならないで落ち着いてやってくださいね。
新品のピストンを組み付ける時に傷をつけてしまっては元も子もないので(笑)
無事にピストンが入ればあとはもうカンタンです!
ピストンのヘッド側に溝があるのでそこにはピストンリングを入れます。
その後、付属の下部ガスケットを入れてその上からシリンダーを上からはめ込みます。
ですが・・・
この際にスコッとは入りません。
シリンダーをうまく取り付けよう!
なぜかというとピストンリングが外側に広がっているのでこれを縮めながらシリンダーを入れないと入らないからです!
下側からリングをつまんでそのまま入れれば問題ありませんのでそのように言いれてみてください。
さらにその際にポイントがあります!
それが、事前にピストンとシリンダーにエンジンオイルを塗っておくということです!!
これをやらないで組むと最悪の場合最初の潤滑不良でいきなり焼きつきなんてこともあるので是非やってください。
私の知り合いも何人かそのまま組んだせいでいきなり焼き付いたり、数日で抱きつきを起こしたりしていました。(一声ボアアップすると声をかけてくれればアドバイスしてあげたのに・・・(笑))
そんなわけでせっかくの新品キットを無駄にしないために是非やってくださいね。(潤滑する程度で大丈夫です)
さぁこれでもう9割型の作業は終了になります。
あとはヘッドガスケット(金属のリングみたいなのが付いているガスケット)を今入れたシリンダーの上にはめてシリンダーヘッドを上に組みます。
この際にヘッドとピストンがぶつからないかどうかを確認してからヘッドを組んでください。
これがかなり当たる状態で組むと、プラグの先端があたり続けついには穴が開くということもあるようです。
そのあとは規定トルクでナットを締めて各種取り外したセンサーやコード、ホースを取り付けてクーラントを入れれば作業終了です!
キャブレターを取り付けてエンジン始動してかかればボアアップ成功です!
ポイント事項で塗ったエンジンオイルがシリンダー内にあるので最初は少しかかりが悪かったり、かかった後に白煙が少し多めに出ますが問題ありません。
超重要な慣らし運転
この後は時間のかかる慣らし運転の時間です・・・(>_<)
めんどくさいけどしっかりとやりましょう!
私個人の目安としては上は6000〜7000回転程度までにして2ストの面白いところである上は使わないようにして500キロ程度走ればその後ハードに乗っても大丈夫でした。
さぁ今回でボアアップ作業は終了です
ちなみにキャブセッティングも参考になればと思い書きますがメインジェットは112、スロージェットは47です
是非参考にしていただければ幸いです。では今日はこの辺で・・・。
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