生活には欠かせないものとして挙げられるもの。その1つであるクルマ。
東京などの大都市都心部であれば地下鉄が縦横無尽に通っているので車を持つより公共交通機関を使った方が安上がりなことは間違いありませんが、地方では車は生活には絶対に欠かせないものとなっています。
特に地方では必ず必要になってくるのがガソリンですが、その値段が2017年は上がってしまうのではといった予兆が見られているので、その真相を確かめてみようかと。
ガソリンの仕組みを理解しつつ、今後気になる2017年のガソリン価格を探っていきます。
目次
ガソリン安だった2016年前半
2017年のガソリン価格上昇予測についてはまず第一に2016年に何が起こったのかを振り返る必要があります。2016年は比較的安い価格で推移して、『ガソリン価格上昇で家計がピンチ!』と言った内容のニュースはあまり耳にしなかったのではないでしょうか?
しかしながら、2017年はガソリン価格が高くなることが予想されます。
それでは以下で様々な角度からガソリン価格が変動する仕組みを突き止め、今はどの状況なのか、今後はどう動いていくのか、日々気になるその価格を事前に把握していこうと思います。
2016年ガソリン価格の振り返り
2016年初めから中期にかけてのガソリン価格の下落の理由は当ブログでも以前に記事を書きましたのでそちらを見ていただければ詳しく理解できます。
振り返りはこちら:ガソリン価格13週連続の値上がり 今後の予想は!?
上記記事中にも書きましたが簡単にまとめると、世界経済は需要と供給で成り立っています。なので価格下落のメカニズムとしては、需要がなくなってきているのに、供給が大きい。だから価格が下がるというのが理由でした。
すなわちこの期間は超過供給だったのですね!
確かに振り返ってみると
- 中国の景気低迷で生産力の低下=石油消費が減少したこと
- イギリスのEU離脱問題に揺れるヨーロッパ各国に不穏な空気が流れていたこと
- そして経済大国アメリカではシェールオイルの需要拡大と原油輸出解禁
明らかに2016年、世界では原油の需用量は低下しているにもかかわらず、そこにアメリカが油を注ぐといったことをしてくれていました。そのおかげもあって当初はガソリン価格が100円を切る地域も現れたんですね。
原油生産量1位はアラブじゃない!?
ここでこれからの世界の原油価格、私たちにしてみればガソリン価格の推移のカギを握る国を知っておきましょう。突然ですが、原油生産量が1位の国は?と聞かれるとイメージ的には、
サウジアラビア
この国を思い出す方が多くいますが、実は2014年からは首位が入れ替わっているんです!
その国の名はやはり・・・
アメリカ
アメリカが現在世界で1位の原油生産国になっているんです!私もこのことは池上彰さんの番組で初めて知りました。やはり学校で教えられてきた石油=中東のイメージはやはり固定されちゃっていますね…
そして重要なのは原油生産量1位のアメリカが今後のガソリン価格のカギを握る国になっているということです。
なぜアメリカがカギになる?
アメリカは、『シェール革命』によるシェールオイルの採掘成功により生産量が毎年増えています。これまで原油を輸出することが禁止されていましたが、生産量が増えすぎた結果、原油在庫が増えるという事象が発生。そのためアメリカのオバマ政権は40年ぶりに原油の輸出を再開しました。
つまり、『原油が余って仕方ないからこれからは海外に輸出します』ということ!
オバマ政権も思い切った決定をしましたが、石油資源を他国に依存している日本からしたら羨ましすぎる話ですよね(笑)このアメリカが原油の輸出を解禁したらさらに世界の油流通量はガツンと増えます。増えれば超過供給で価格低下=ラッキー!といきそうですが、そう簡単にはいきません。
赤字で書いてあるロシアは今後採掘技術が確立されるとアメリカ同様シェールオイルが取れるシェール層を持っていますのでサウジアラビアにとっては非常に怖い存在。
やはりここでも世界の2大巨頭はアメリカとロシアですね。
冷戦ならぬ石油戦が始まりそうな予感もします(^_^;)
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本題!今後の2017年のガソリン価格は!?
今現在の世界の油事情、なんとなく分かりましたでしょうか?
先ほど、アメリカの行動でガソリン価格は下がるのでは!?と言いましたがそう簡単にはいかない理由がここに。
それはアラブ諸国の怒り。
このアメリカのシェールオイルを筆頭にしたオイル輸出によって世界的に見た原油の供給が増えてしまったことを受け、2016年の11月末にOPEC(石油輸出国機構)が正式な会議をし、中東などの原油輸出国が生産を減らす減産の合意をしました。
つまり、アメリカのせいでこれ以上世界の原油価格が安くなってしまうと我々のような原油生産で経済を回している国がピンチになるんだということ。アメリカはやはり世界の経済をリードしていることは明らかでその影響は今までアラブの諸国が主導していた原油生産にまで影響してきたとは…
ここまでのことを簡単にまとめると
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2016年初頭、アメリカがオイルの輸出解禁したことで世界は油まみれ。
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現在の中国は景気後退で需用量down、欧州諸国も未だ景気低迷中
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超過供給&原油安で自国の経済低迷を恐れたアラブの諸国はサウジアラビアを中心に減産の相談
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OPECで正式に原油生産を減らし単価UPを図る合意をした
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OPEC加盟国ではない資源大国ロシアも12月に減産協調に同意
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よって、超過供給は解消されるがあまりに減産しすぎるとガソリン価格は上昇傾向に
2016年の一連の流れは以上のようになります。
実際アメリカがオイル輸出を解禁したことから、原油輸出で経済を成り立たせているアラブ諸国はかなり困っていた様子。サウジアラビアではガソリンは水よりも安いことで知られていますが、本音としては価格アップをしたかったという話も聞きます。
しかし、『なぜ原油産出国なのにガソリンの価格がUPするんだ!?』といった国民の反対の声が大きすぎて値上げには踏み切れず、国の経済は停滞模様。
しびれを切らしたサウジアラビアが主導して周りの近隣諸国と一緒にOPECでの減産合意を決定したとされています。
影響は合意前にも現れていた
実際にその影響は合意前にも出ていて、2016年11月2日のレギュラーガソリンの小売価格は全国平均1Lあたり126円30銭と先週比30銭高い価格となりこれは約10ヶ月ぶりの高値水準だということです。
つまり正式合意がなされれば年末にかけて原油価格が上昇するとの予想が市場関係者の中ではすでに広がっていた様子。
今後の価格はいかに!?
結論から行きますと
- 2017年前半、ガソリン価格は緩やかな上昇基調になる
(ある程度上がったら横ばいで推移してくれるかな・・・?)
と私は予想します。
まずは年末から年明けにかけて1段階上がると思いますね。
ただ願うのは数年前のような1リッター170円を超えるような価格にはならないで欲しいということですね!
おそらく数年前の1リッター170円とかいった価格までは上がることはないと予想しますので、上昇しても130円−140円代あたり頭打ちといった感じで推移するのではないでしょうか?
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今回のガソリンpoint
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11月末に中東などの原油輸出国(OPEC)が生産を減らす減産の合意がなされた
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加えて資源大国ロシアもこの動きに同調し減産に同意
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年末から2017年前半はガソリン価格は上昇基調か
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ある程度のライン(130-140円代)からは横ばいで推移と予想
以上の4点が2017年のガソリン価格についてのまとめになります。
まずは11月末の減産の正式合意を受けて年末年始にかけてガソリン価格は上昇すると思われるのでそこは覚悟したほうがいいかもしれませんね。
夏から秋にかけての異常気象でこれからの時期食べたくなる鍋物野菜までもが高騰している中、ガソリンまで価格が上がらないで欲しいというのが切実な願いです・・・(>_<)
追記:石油輸出国機構(OPEC)は11月30日、オーストリアウィーンで開いている総会で正式に減産の合意をしました。OPECが減産で合意するのは2008年以降初めてで8年ぶりの減産合意になります。
私の予想した通りガソリン価格は年末年始に向けてじわじわ上がって行くと予想できます。
ですが、OPECが減産するならアメリカがシェールオイルの供給を増やす可能性も予測できますがここはまだ不明です。
石油資源をめぐる世界情勢からはますます目が離せなくなってきましたね(^_^)
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